石墨
せきぼく
名詞
標準
graphite
文例 · 用例
新しい白熱電灯 近頃トムソン・ボーストン会社で専売特許となった白熱灯の炭素線は純粋な石墨だという。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
穉い線が石墨で路に描かれていた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
鉛筆は石墨ですから、火で焼いても光は残って居るわけでございますわね」「もうよろしい、君は大分仕事に慣れて来たようだ」 帆村はそういってにんまり微笑した。
— 海野十三 『地獄の使者』 青空文庫
これが紙を濕らして取る方法であるが、濕されない種類のものは、實物の上へ紙をよく押しつけて、支那製の雪花墨又は日本製の釣鐘墨といふもので靜かにそして細かに其上を撫で※はせば乾いたまゝで拓本が出來るが、西洋人は其代りに石墨などを用ゐるやうである。
— 會津八一 『拓本の話』 青空文庫
炭素という元素は、木炭のような無定形のものにも、石墨のような結晶形のものにも、また金剛石のような純粋な結晶にもなり得るもので、その成因の差は温度と特に圧力とによって決まるものである。
— 中谷宇吉郎 『露伴先生と科学』 青空文庫
とにかく炭素というものは金剛石にも石墨にも木炭にもなり得るもので、金剛石と石墨とは結晶であるから問題はまだ簡単であるが、一番普通な木炭ようの炭が無定形という極めて厄介なものなのである。
— 中谷宇吉郎 『墨色』 青空文庫
炭素は非常に不思議なもので、木炭や煤は、いわゆる無定形であるが、同じ炭素でも、結晶になると、石墨になり、また金剛石にもなる。
— 中谷宇吉郎 『画業二十年』 青空文庫
青墨の方が、やや石墨に近い性質を示すので、結晶性を帯びていることがわかる。
— 中谷宇吉郎 『画業二十年』 青空文庫
作例 · 標準
石墨は鉛筆の芯の材料として広く知られているが、滑りやすい性質を利用して潤滑剤としても使われる。
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「石墨とダイヤモンドはどちらも炭素からできているのに、構造が違うだけでこんなに性質が変わるなんて不思議だね」と生徒が驚いた。
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グラファイトとも呼ばれる石墨は、高い耐熱性と導電性を持ち、工業分野で多方面に活用されている。
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