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花の香

はなのか
名詞
1
標準
fragrance of flowers
文例 · 用例
浮世の花の香もせぬ常闇の国に永劫生きて、ただ名ばかりに生きていなければならぬかと思うと、何とも知れぬ恐ろしさにからだがすくむ。
寺田寅彦 枯菊の影 青空文庫
――しかし、其處にもまた、同じやうに重苦しい空氣が、花壇の中に無理にぎつしりと詰め込まれた、あんまり多過ぎる花の香りのために、一そう重苦しくなつたやうな空氣があるばかりでした。
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 巴里の手紙 青空文庫
そのくせわたくしの物にはなんでもその花の香が移っているのでございます。
リルケ Rainer Maria Rilke 青空文庫
僕は着ていた猫の舌で一杯の衣服を脱いで、しかつめらしく恋の密輸入物をトランクにしまうと一寝入りするつもりで車窓からボスニヤ平原に咲く砂糖黍の花の香いを嗅いでいるうちに、すっかり追想的になってしまったのだ。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
春の野路をガタ馬車が走る、野は菜の花が咲き亂れて居る、フワリ/\と生温い風が吹ゐて花の香が狹い窓から人の面を掠める、此時御者が陽氣な調子で喇叭を吹きたてる。
国木田独歩 湯ヶ原ゆき 青空文庫
花の香もけやけくはあらで優に澄みわたれる、雲さまよふ晨、風定まる黄昏など、特に塵の世のものならぬおもむきあり。
幸田露伴 花のいろ/\ 青空文庫
貴女は続けてときどき花の香をかぎかぎ、ファニーを相手に、怜悧らしくちょいちょい一座を見渡しながら、「この薔薇は紅いでしょう。
有島武郎 フランセスの顔 青空文庫
ですから何だかその娘ばかりは、思うように遊べない、勝手に誘われない、自由にはならない処から、遠いが花の香とか云います。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
作例 · 標準
窓を開けると、庭に咲く花の香りが部屋いっぱいに広がり、心地よい気分になった。
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彼女が歩くと、ふわりと花の香りが漂い、周囲の人々を魅了した。
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「あー、花の香りがして癒されるわ。」
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