鞭毛
べんもう
名詞
標準
flagellum
文例 · 用例
そこで田虫の群団は、鞭毛を振りながら、雑然と縦横に重なり合い、各々横に分裂しつつ二倍の群団となって、脂の漲った細毛の森林の中を食い破っていった。
— 横光利一 『ナポレオンと田虫』 青空文庫
創口には、黄ばんだ血清が滲み出ているのみであるが、そういう更年期婦人の荒れ果てた皮膚に這いずっているものは、凄美などという感じよりかも、むしろ、乾燥びた蟯蟲の死体のようでもあり、また、不気味な鞭毛蟲が排泄する、長い糞便のようにも思われるのだった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
どう考えても下等動物だね」「あのふさふさしているのは、触覚のある鞭毛かと思ってはじめはびっくりしたが、そうじゃない。
— 海野十三 『海底大陸』 青空文庫
このうちには運動に使う鞭毛と呼ぶ器官を持っている。
— A Concise History of Medicine 『簡約医学史』 青空文庫
」と云って、それが特徴である考え深い眼差で、何べんもうなずいた。
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
出された品々を一応あらためて、なんべんもうなづきながら、彼は、しばらく考へてゐる風であつた。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
早見は、しかたがなしに、なんべんもうなづく。
— 人生の最も厳粛であるべき瞬間に、わたくしがもし笑ひの衝動をおさへることができぬとしたら、いつたいどんな罪に問はれるであらう? 『カライ博士の臨終』 青空文庫
まあ、思いのこりのないようにつて、わたくしも、先生、我慢してきいておりますんですよ」 北原ミユキは耳のそばでさゝやく老夫人の言葉にうわの空で、なんべんもうなずきながら、全身全霊をうちこむとはこのことかと思われる井出夫人の感情をこめた演奏ぶりに魂を奪われていた。
— 岸田國士 『火の扉』 青空文庫
作例 · 標準
ミドリムシは鞭毛を巧みに動かして、水中を自由に泳ぎ回ることができる。
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生物の授業で、顕微鏡を使ってボルボックスの表面にある鞭毛を観察した。
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多くの細菌は、タンパク質でできた鞭毛をスクリューのように回転させて移動する。
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ウィキペディア
鞭毛 は、毛状の細胞小器官で、遊泳に必要な推進力を生み出す事が主な役目である。構造的に真核生物鞭毛と細菌鞭毛、古細菌鞭毛とに分けられる。
出典: 鞭毛 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0