巡礼者
じゅんれいしゃ
名詞
標準
pilgrim
文例 · 用例
」 ようやく岩山の麓に着き、巡礼者の集団に囲まれた――青ざめておとなしい顔をした女たち、大きく笑う子どもたち、熱く真剣な目をした男たち。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
安住の宮を求めて、東より西へと絶えずさすらい歩く天上の巡礼者が、足音も立てず静かに森の上に立つと、そこらのありとあらゆるものは、行いすました尼の前に出たように、しっとりと涙の露に濡れながら、昼間見て来たことをも一度心のうちに繰り返し、繰り返して、それぞれ瞑想に耽るのである。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
ふと、「白き朝、赤き夕、そは巡礼者の日和なり、」という諺が頭に浮かびます。
— ――「正夫の童話」―― 『白い朝』 青空文庫
菅笠に草鞋脚絆の姿で、白木の杖をついた女の巡礼者達は、彼の屋敷のすぐ側に在る大師堂の方から、疲れた足を引きずって来て、一杯の渋茶に喉を濡した。
— 豊島与志雄 『秋の幻』 青空文庫
その気持ちが、今また、巡礼者等の鈴の音が消えてゆくのをきき乍らぼんやり眼を向うの山の頂にやっている今、彼の心に蘇って来た。
— 豊島与志雄 『秋の幻』 青空文庫
然し科学では説明のできない精神現象の存在に注目せずにゐられなかつた彼の情熱は、耄碌どころか、最も高度の知的巡礼者の敬虔な姿を見出したやうに僕には思へるのだ。
— 坂口安吾 『狼園』 青空文庫
着物も白、帯も白、鉢巻も白、すべて白ずくめな山の巡礼者と前後して、やがて半蔵も禰宜の家の人たちに別れを告げて出た。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
世界を家とする巡礼者のような心であちこちと提げ回った古い鞄――その外国の旅の形見が、まだそこに残っていた。
— 島崎藤村 『嵐』 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れ時、遠くの街から歩き通してきた一人の巡礼者が、古い教会の門を叩いて一夜の宿を求めた。
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世界各地から国籍も言葉も違う巡礼者たちが広場に集まり、静かに目を閉じて平和への祈りを捧げている。
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巡礼者のための無料の宿坊では、地元のボランティアによって質素ながらも心のこもった食事が提供された。
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