切妻
きりづま異読 きりずま
名詞
標準
gable
文例 · 用例
雷門は有名ほど立派なものではなく、平屋の切妻作りで、片方が六本、片方が六本の柱があり、中心の柱が屋根を支え、前には金剛矢来があり、台坐の岩に雲があって、向って右に雷神、左に風の神が立っていました。
— 名高かった店などの印象 『幕末維新懐古談』 青空文庫
なるほど、今年は無殘、グリイン・ゲエブルスといふ、緑の切妻のある、イギリスの老婦人の住んでゐる小さな家の裏に吹いてゐた萼の花と、チェッコ公使の別莊の廣々とした芝生だけが鮮やか。
— 堀辰雄 『雨後』 青空文庫
桁行二十間、梁間十五間、切妻造り、柿葺の、格に嵌まった堂々たる館で、まさしく貴族の住居であるべく、誰の眼にも見て取れた。
— 国枝史郎 『弓道中祖伝』 青空文庫
そしてちょうどそこに、気味の悪い一枚の建物が切妻を街路に突き出していた。
— THE STRANGE CASE OF DR. JEKYLL AND MR. HYDE 『ジーキル博士とハイド氏の怪事件』 青空文庫
しかし、僕たちが見たその古墳のように、その切妻形の屋根といい、浅く彫上げてある柱といい、いかにもその家屋の真似が精妙になってきだすのと前後して、突然、そういう立派な古墳というものがこの世から姿を消してしまうことになったのです。
— 堀辰雄 『大和路・信濃路』 青空文庫
壁を多く使った切妻風の建て方も、同じ情趣を呼び起こす。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
この辺の切妻は、平の勾配が微妙で、よほど古風ないい味を持っているように思われる。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
顎十郎は、ひょろ松のうしろについて、ノソノソと玄関の踏石へおりながら、切妻板のむこうの壁の凹所のほうを眺めていたが、なにを見たのか、とつぜん、「おや」 と、おしつけたような低い叫び声をあげた。
— 蕃拉布 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
標準
gabled roof
ウィキペディア曖昧さ回避
切妻(きりつま、きりづま) 屋根の構造の一つ。 - 切妻屋根 切妻屋根を持つ建築様式。 - 切妻造 鉄道車両の妻面(枕木方向の面、前面・連結面)で、上記切妻造の建築に於ける妻面のように平板な形状のもの。
出典: 切妻 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0