一幅
ひとはば
名詞
標準
cloth width
文例 · 用例
平一は過ぎた一夜の事をさながらに一幅の画のように心に描いてみる。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
この不自然さが二峰を人工の庭の山のように見せ、その下のところに在る藁葺の草堂|諸共、一幅の絵になって段々近づいて来る。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
快活、憂鬱、謹厳、戯謔さまざまの心持が簡単な線の配合によって一幅の絵の中に自由に現われていると思うのである。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
ヒアガルの絵のように一幅の画面に一見ほとんど雑然といろいろなものを気違いの夢の中の群像とでもいったように並べたのがある。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
日本の景観の多様性はたとえば本邦地質図の一幅を広げて見ただけでも想像される。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
千駄木時代の絵はがきのほかにはこれが唯一の形見になったのであったが、先生死後に絵の掛け物を一幅御遺族から頂戴した。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
そして慧鶴がはっきり意識を取り戻したときに黒い河の流れは無数の小さい塊が走り動いているのであって、その塊の数が数限りもないためただ一幅の幕の布にも見えたのである。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
彼らは、きまって自分の家の周りに、一番手近かに飲食料の貯蔵所、家畜、野菜畑、果樹園を置き、次に穀物畑、葡萄畑、次に牧場、最後に小さな灌木の密林(野鳥獣を棲息させて、時折りこれを捕ったり、家具を作る木材を得る)という順に置いて、一幅の風景画のように、各家庭が散在しております。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
この反物は一幅が広いので、ゆったりとした着物が作れる。
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昔の着物は、現代のものより一幅が狭いものが多い。
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彼女は、伝統的な手法で一幅の美しい織物を織り上げた。
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