論鋒
ろんぽう
名詞
標準
tone or force of an argument
文例 · 用例
」奧さんは論鋒を一轉した。
— 森鴎外 『半日』 青空文庫
勿論、演壇または青天井の下で山犬のように吠立って憲政擁護を叫ぶ熱弁、若くは建板に水を流すようにあるいは油紙に火を点けたようにペラペラ喋べり立てる達弁ではなかったが、丁度甲州流の戦法のように隙間なく槍の穂尖を揃えてジリジリと平押しに押寄せるというような論鋒は頗る目鮮ましかった。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
「内輪な者だけれども、シカシ何にもアア口汚く言わなくッても好じゃないか」「どうも種々に論鋒が変化するから君の趣意が解りかねるが、それじゃア何か、我輩の言方即ち忠告の Manner が気に喰わんと云うのか」「勿論 Manner も気に喰んサ」「Manner が気に喰わないのなら改めてお断り申そう。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
富田は少し酔っているので、論鋒がいよいよ主人に向いて来る。
— 森鴎外 『独身』 青空文庫
第三 自由改進帝政の三派 すでにして快活民権派の泰斗、今の板垣伯は自由党なるものを組織し、次に翻訳民権派は今の大隈伯を戴きて改進党を組織せり、しかして二派ともに時の政府に向かいてその論鋒を揃えたり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
「歌よみに与ふる書」の論鋒|破竹の如きは言ふを待たず。
— 芥川龍之介 『病中雑記』 青空文庫
これに次て同氏と議論を闘わした有名な裁判官スチーブン氏の「自由、平等、親睦」の一書の如きは今日絶版になっているものの、なおその論鋒の鋭利と思想の深奥なるとに就ては識者間に名著として認められ、独逸のリーベル博士の自由論よりは寧ろ標準的著述と推されているようである。
— 新渡戸稲造 『デモクラシーの要素』 青空文庫
と云つたやうな論鋒でした。
— 伊藤野枝 『ある女の裁判』 青空文庫
作例 · 標準
彼の激しい論鋒は、相手を圧倒した。
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この評論家は、鋭い論鋒で社会の矛盾を突く。
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「今日の議論、論鋒が鋭すぎて、ちょっと怖かったな。」
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