牛肉
ぎゅうにく
名詞頻度ランク #6031 · 青空 1006 例
標準
beef
文例 · 用例
」「さう早く出るもんか」「だがね、今日はもう何も云つては駄目ですよ、今急病人があつてお父様は気が立つてるからね」 その時、俄然台所の方から、牛肉か何かを叩く音がして来ると、そゝくさと蒼い顔の妻君は長男の部屋をも立ち去つた。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
朝は大概寝坊をして、これがために昼飯を抜きにする事があるが、その代りに夜の十時頃から近所の牛肉屋へ上がって腹一杯に食う事も珍しくない。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
この角の向側に牛肉屋の豊国がある。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
磁力測量に使う磁石棒の長さをミクロンまで精密に測ろうとして骨折った頃にもよく豊国の牛肉を食った。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
鴉が下りて来て牛の脊中の赤い紙を牛肉と思ってつつくと、牛は蠅でも追う気でぴしゃりと尻尾ではたく、すると摺粉木の一撃で鴉が脆くも撲殺されるというのである。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
高等学校時代に熊本の下宿で食った雑煮には牛肉が這入っていた。
— 寺田寅彦 『新年雑俎』 青空文庫
これは涜職者を出すから小学校長を全廃せよ、腐った牛肉で中毒する人があるから牛肉を食うなというような議論ではないかと思われる。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
維新前牛肉など食うのは禁物であるからこっそり畑へ出てたき火をする。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫