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滲む

にじむ
動詞-五段-マ行動詞-自動詞頻度ランク #37685 · 青空 515
1
標準
to run (of liquid)
文例 · 用例
やがてぐるりと寝返りをうつて、向ふへ向いたが、その時の頬のあたりは、今でも思ひ出すと涙が滲む
中原中也 亡弟 青空文庫
厳格清澄なかの女の母性の中核の外囲に、匂うように、滲むように、傷むように、規矩男の俤はかの女の裡に居た。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
花の色はどれもみな花の生命から直接滲む精色である。
岡本かの子 花は勁し 青空文庫
芸術的良心と、私的本能愛との戦いにかの女はまた辛くて涙が眼に滲む
岡本かの子 かの女の朝 青空文庫
そして、作者の人柄から滲むといふべき、仄かな滋味と多少のひよう逸のある筆致で、場面/\の情景など相当のゆとりをもつて描き出されて、好もしく老練なところも見うけられるのであつた。
牧野信一 浪曼的月評 青空文庫
夕べは未だ暮れ切れなかつた街の彼方が霧のやうに烟つて遠くの灯りが滲むで見へた。
牧野信一 秋雨の絶間 青空文庫
孔雀は星の様に美しい瞳――然も銀の雨に打たれてぼつと滲むだ春霞の底から瞶めるやうな美しさで――顔を上げました。
牧野信一 嘆きの孔雀 青空文庫
眼眦に滲むだ黄色の光りは――鍵に奏でらるゝ夢幻曲の譜となつて、静かに、さうして快活に、蝶の如く悦びと悲しみとに充ちて踊つて居りました。
牧野信一 嘆きの孔雀 青空文庫
作例 · 標準
雨に濡れた手で書いた文字は、インクが滲んで読みにくくなってしまった。
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コップの周りに結露した水滴が、コースターに広がり滲んでいく。
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古い絵葉書は、湿気で描かれた風景の色が少し滲んでしまっていた。
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2
標準
to blur
作例 · 標準
涙で目の前の景色が滲んで見えなくなり、何も考えられなかった。
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レンズが曇って、遠くの街並みがぼんやりと滲んで見えた。
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長い時間集中していたせいで、パソコンの画面の文字が滲んで見え始めた。
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3
標準
to ooze
作例 · 標準
傷口から血がじわじわと滲んで、白い包帯を赤く染めていった。
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壁の古いシミからは、湿気で水が滲んできていた。
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油絵の具を厚く塗りすぎたせいで、下の色が表面に滲んでしまった。
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4
標準
to show through (of feelings, emotions, etc.)
作例 · 標準
彼の苦しみが、その表情から痛いほどに滲んでいた。
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彼女の作品には、自然への深い畏敬の念が滲んでおり、観る者を惹きつける。
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その詩からは、作者の孤独や悲しみが、行間から深く滲んでくるようだった。
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