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愁然

しゅうぜん
名詞形容詞-たる副詞-と
1
標準
sorrowfully
文例 · 用例
既に老の近づいたことを知った彼は、自分の残されてる短かい時間に、なおまだ書かねばならない大事の事が、あまりに多くありすぎるのを考えて愁然とし、『人生は短かすぎる』と幾度も言って嘆息した。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
」      六 高橋信造は此処まで話して来て忽ち頭をあげ、西に傾く日影を愁然と見送って苦悩に堪えぬ様であったが、手早く杯をあげて一杯飲み干し、「この先を詳しく話す勇気は僕にありません。
国木田独歩 運命論者 青空文庫
かれは黙して杯を受けて、ぐいと飲み干したが、愁然として頭を垂れた。
国木田独歩 まぼろし 青空文庫
」 と若山は花屋の奥に端近く端座して、憂苦に窶れ、愁然として肩身が狭い。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
少年も愁然として無言で居たが、心すともなく極めて平気な調子で、「しょうがねえやな、おい、そうしたら一所に死のうぜ。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
それは席の末座に列つて居つた一個の年老たる伊太利の婦人で、此女は日出雄少年の保姆にと、久しき以前に、遠き田舍から雇入れた女の相で、背の低い、白髮の、極く正直相な老女であるが、前の程より愁然と頭を埀れて、丁度死出の旅路に行く人を送るかの如く、頻りに涙を流して居る。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
』と母君の纎手に依りすがると春枝夫人は凛々しとはいひ、女心のそゞろに哀を催して、愁然と見送る良人の行方、月は白晝のやうに明だが、小蒸※船の形は次第々々に朧になつて、殘る煙のみぞ長き名殘を留めた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
』と言ひながら今しも懷かしき母君の噂の出でたるに、逝にし夜の事ども懷ひ起して、愁然たる日出雄少年の頭髮を撫でつゝ『私はどうも春枝夫人は、其後無事に救はれた樣に想はれる。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
作例 · 標準
別れを告げられた彼は、雨の降る公園のベンチで愁然として座り込んでいた。
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親友の死を知らされたとき、彼女は言葉を失い、ただ愁然と空を見つめるばかりだった。
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故郷の村がダムの底に沈むと聞き、長老は愁然とした表情で昔話を語り始めた。
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