諂い
へつらい
名詞
標準
flattery
文例 · 用例
貧しい者の悲しみや、露骨なみにくい競いや、諂いをこれ事としている人間を見て大きくなった。
— 黒島傳治 『海賊と遍路』 青空文庫
我に諂い我に媚ぶる夥多の男女を客として、貴き身を戯に謙り、商業を玩弄びて、気随に一日を遊び暮らす。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
人に使われつけている身が主筋に対して、何ぞの愛嬌に、身うちのことを手柄のように暴露して、諂い阿る例は世間によくあり勝ちです。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
丿観は利休の茶に幾らか諂い気味があるのを非難して、「あの男は若い頃は、心持の秀れた人だったが、この頃の容子を見ると、真実が少くなって、まるで別人のようだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
卑しい諂い虫の仲間が温い寝床と食うものを与えられて、彼のような奴が棄てられたということは人間の不名誉でさえある。
— 島木健作 『黒猫』 青空文庫
そういった卑劣な諂い根性が婦人連の心にきざしたのだとは言えないが、あちこちの客間で、チチコフは決して天下無双の好男子ではないにしても、その代り男としては誠に申し分がない、但し彼がもう少し肥っていたらさぞ見られなかったろう、などという噂が盛んに出るようになった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
これをもって世の人心ますますその風に靡き、官を慕い官を頼み、官を恐れ官に諂い、毫も独立の丹心を発露する者なくして、その醜体見るに忍びざることなり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
肩をそびやかして諂い笑い、巧言令色、太鼓持ちの媚を献ずるがごとくするはもとより厭うべしといえども、苦虫を噛み潰して熊の胆をすすりたるがごとく、黙して誉められて笑いて損をしたるがごとく、終歳胸痛を患うるがごとく、生涯父母の喪にいるがごとくなるもまたはなはだ厭うべし。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
作例 · 標準
彼の見え透いた諂いには、もう誰も耳を貸さなかった。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
上司への過剰な諂いが、かえって同僚たちの反感を買っている。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
権力者に対する露骨な諂いを見て、思わずため息が出た。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview