髭剃り
ひげそり
名詞
標準
shaving
文例 · 用例
髭剃りのあとにつけるクリームを持たないことも知っている。
— 豊島与志雄 『憑きもの』 青空文庫
午後から、半蔵は宿のかみさんに自分の出先を断わって置いて、柳原の方にある床屋をさして髭剃りに出かけた。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
燕尾服の手前もあれば、停車場前の理髪店に飛び込み、早く早くとせき立てながら、髪苅り、髭剃り、此れならば大丈夫と鏡を見れば、南無三、頭は仏蘭西流とやら額のあたりだけ長く後短につまれて、まんまと都風になりすましたれど、潮風に染めし顔の何処までも田舎らしきが笑止なる。
— 徳富盧花 『燕尾服着初の記』 青空文庫
私は可能な限り鏡を避け、髭剃りはもっぱら床屋ですませた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
はじめっから俺はそれでなけれゃあぶないといっていたのに――」 事務所へかえる前、泰造は丸ビルへよって髭剃りあとへつける化粧水を買った。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
だが、時間のかかるこの髭剃りが引っかかってばかりいるのと、剃り落しがあちこちにあることから、こういうところに私の平常の健康がもはやなくなっていることが察しられた。
— 室生犀星 『われはうたえども やぶれかぶれ』 青空文庫
散髪が終って、台の背が倒され、髭剃りが始まる。
— 梅崎春生 『幻化』 青空文庫
髭剃りの途中に伊作まで走り、父親にそのことを報告する。
— 梅崎春生 『幻化』 青空文庫