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脂ぎった

あぶらぎった
形容詞-語幹
1
標準
oily
文例 · 用例
支那人はボール箱の荷物をおろすと、脂ぎった手で無神経にその毛布をめくり上げた。
黒島伝治 国境 青空文庫
眦が下って、脂ぎった頬へ、こう……いつでもばらばらとおくれ毛を下げていた。
泉鏡花 茸の舞姫 青空文庫
旅僧は小児小児した柔和な眼で、脂ぎった長者の顔を一眼じっと見た後に、黙って戸外へ出て往った。
田中貢太郎 長者 青空文庫
木の葉一枚をとって見ても、サモアの脂ぎった盛上るような強い緑色と違って、此処のは、まるで生気のない・薄れかかったような色に見える。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
一方藁莚の端の方には赤い編上げ靴をはいた双足が出ており、反対の方になった左横には黒っぽい洋服を着た手さきが一つあらわれて、ふとった脂ぎった掌を見せていた。
田中貢太郎 雀が森の怪異 青空文庫
町会議員は皆非常に小柄な、肥えた、脂ぎった、利口な人たちで、眼は大きな皿のようで、顎は肥えて二重になっていて、ヴァンダーヴォットタイムイティスの普通の住民よりもよほど長い上着を着、よほど大きい靴の締め金をつけている。
THE DIVIL IN THE BELFRY 鐘塔の悪魔 青空文庫
真夏の事でね……五十|面をてらてら磨いて、薄い毛を白髪染さ、油と香水で真中からきちんと分けて、――汗ばむから帽子を被りません――化粧でもしたらしい、白赤く脂ぎった大面の頤を突出して、仰向けに薄目を開けた、広い額がてらてらして、べっとりと、眉毛に墨を入れたのが、よく見える。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
青年の前に座を取っていた四十三四の脂ぎった商人|体の男は、あたふたと立ち上がって自分の後ろのシェードをおろして、おりふし横ざしに葉子に照りつける朝の光線をさえぎった。
有島武郎 或る女 青空文庫
作例 · 標準
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脂ぎった(あぶらぎった) — 幻辞.com