普賢菩薩
ふげんぼさつ
名詞
標準
Samantabhadra (Bodhisattva)
文例 · 用例
釈迦如来を本尊とする仏像の脇士は、左に文殊菩薩、右に普賢菩薩であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
と、麓の牛が白象にかわって、普賢菩薩が、あの山吹のあたりを御散歩。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
また、吉弥の坐っているのがふらふら動くように見えるので、あたかも遠いところの雲の上に、普賢菩薩が住しているようで、その酔いの出たために、頬の白粉の下から、ほんのり赤い色がさす様子など、いかにも美しくッて、可愛らしくッて、僕の十四、五年以前のことを思い出さしめた。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
その癖、傍で視ると、渠が目に彩り、心に映した――あの※たけた娘の姿を、そのまま取出して、巨石の床に据えた処は、松並木へ店を開いて、藤娘の絵を売るか、普賢菩薩の勧進をするような光景であった。
— 泉鏡花 『瓜の涙』 青空文庫
普賢菩薩の乗った象という獣が思われるのである。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
世尊の持つた客観性の普賢菩薩と他から来た観世音菩薩との対比の上にも、考へて見なければならないことが非常に多い。
— 田山録弥 『谷合の碧い空』 青空文庫
しかし普賢菩薩(客観)の現はれて来るのは、まだまだぐつとあとである。
— 田山録弥 『くつは虫』 青空文庫
それにしてもその普賢菩薩の出現して来た時の大きな場景を私はいつでもはつきり思ひ起した。
— 田山録弥 『くつは虫』 青空文庫