偶数
ぐうすう
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #29758 · 青空 62 例
標準
even number
文例 · 用例
偶数一歩前へおいっ。
— 一幕 『饑餓陣営』 青空文庫
――会うか会うまいか」 大橋の袂に佇んで、鶴雄はハムレットのように呟いていたが、やがて何思ったのか、ズボンに手を突っ込んで、小さな象牙のサイコロを取り出すと、「偶数が出れば東だ!
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
偶数が出れば、東へ歩いて行って、円山公園で待っている田鶴子に会うつもりだったが、「5」と出た以上、もう田鶴子のことは香車で歩を払うように簡単に、黙殺だ。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
「偶数が出れば東だ」 しかし、またしても出たのは、 5――奇数――西だ。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
鶴雄は二階の喫茶室のあまいジャズ音楽が流れている階段を登って行きながら、「四階か、偶数だよ、今日は奇数に縁のある日だが、はじめて偶数が出たわけだ。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
そこで眼の前の看板の文字を数へてみて、奇数だったら左へ、偶数だったら右へ折れることにした。
— 原民喜 『四五ニズム述懐』 青空文庫
それには、1=1/2+1/4+1/8+1/16――Aはその先代より、その個体性情の……をといふ順序の偶数率をもつて遺伝さるといふゴルトンの法則や、また「優性」「劣性」の実験説をもつて新法則を樹立してゐるメンデルの報告を詳さに記載してゐた。
— 牧野信一 『剥製』 青空文庫
いまのあなたのお説では、二本しか同時に曲げることはできないのですから、二本とか四本とか六本とか、つまり偶数なら曲げられるが、一本とか三本とか五本とか、奇数ではどうしても一本きり余りができて、手拭の輪をかけることもできないではありませんか。
— 大阪圭吉 『幽霊妻』 青空文庫