夜々
よよ
名詞副詞
標準
every evening
文例 · 用例
天に年わかき男星女星ありて、相隔つる遠けれど恋路は千万里も一里とて、このふたりいつしか深き愛の夢に入り、夜々の楽しき時を地に下りて享け、あるいは高峰の岩|角に、あるいは大海原の波の上に、あるいは細渓川の流れの潯に、つきぬ睦語かたり明かし、東雲の空に驚きては天に帰りぬ。
— 国木田独歩 『星』 青空文庫
かくて土曜の夜まで、夜々詩人の庭より煙たち、夜ふくれば水色の光と紅の光と相並びてこの庭に下れど、詩人は少しもこれを知ることなし。
— 国木田独歩 『星』 青空文庫
毎夜々々湯を召すさえ物憂く見えたまえば、気鬱の疾病や引出したまわむ、何か心遣の術は無きかと頭を悩ます三太夫、飛んで出で、歓迎え、綾子の居間に案内せり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
△自浄吾意、これが人間生活の基調でなければならない、念々不停流、これが生活態度でなければならない、朝々日は東より出で出で夜々月は西に沈む、――私たちの生活はこゝから出発してこゝに到着しなければならない。
— 伊佐行乞 『行乞記』 青空文庫
自分の幸福の観念と、世のすべての人たちの幸福の観念とが、まるで食いちがっているような不安、自分はその不安のために夜々、転輾し、呻吟し、発狂しかけた事さえあります。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
人間の生活と対立してしまって、夜々の地獄のこれほどの苦しみを嘗めずにすんだのでしょう。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
動物は殊に植物と違つて、自己の氣を自己で調節し使用する權利を與へられて居る其の權利を濫用して、常に氣を洩らす事を悦び樂しみ、日々夜々に生氣を漏洩して仕舞つて、そして其を竭すので、餘計に早く生氣の枯渇して居るものが多い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
蓋し當時秀吉と共に賤役を執つて居た多くの平凡者流は、即ち今日我々が日々夜々に行つて居るやうな、所謂『宜い加減に遣ツつける』遣り方を仕て居たに違ひ無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
作例 · 標準
夜々、空を見上げては故郷を思った。
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夜々、夢の中で彼女に会う。
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その店は夜々、賑やかな音楽が流れている。
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