重代
じゅうだい
名詞
標準
successive generations
文例 · 用例
重代の雛は、掛物より良い値がついて、疾に売った。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
旦那様をよんで来て、こまかに調べて見ると、煙草入はあるが緒〆の珊瑚がはづしてある、家重代の伝はりものゝ印籠までが小箪笥の中からとり出されてしまつてある、どれほど胆の太い泥棒であるであらうか、殆ど物語にもありさうな宝蔵破りを思ひ浮べて、恐しさに二人顔を見合せて、しばらく詞も出なかつたこと。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
斯くて一年ばかりも過ぎると、或夜何者か城内へ忍び入って、朝高が家重代の宝物たる金の兜を盗み去ったのである。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
氏郷は恐ろしく厳しい方で、小田原北条攻の為に松坂を立った二月七日の事だ、一人の侍に蒲生重代の銀の鯰の兜を持たせて置いたところ、氏郷自身先陣より後陣まで見廻ったとき、此処に居よというところに其侍が居なかった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
竹の油筒を掘り出して賞美するかと思えば、ケチでは無い人だ、家重代の者をも惜気無く親友の所望には任せる。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
花片を雪にかへて、魔物の煩悩のほむらを冷す、価値のあるのを、私が作らせませう、……お爺さん、」と見返つて、「貴翁がお家重代の、其の小刀を、雪様にお貸し下さいまし。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
それから父は、家族連中の環視の中で、先祖重代の刀を取出して、その切羽とハバキの金を剥ぎ、鍔の中の金象眼を掘出して白紙に包んだままどこかへ出て行った。
— 夢野久作 『父杉山茂丸を語る』 青空文庫
信長からの数々の進物に対して、長政は、家重代の石わりと名づけたる備前兼光の太刀を贈った。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫
作例 · 標準
この家宝は、重代にわたって大切に受け継がれてきたものだ。
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その土地は、何百年もの間、同じ家系で重代管理されてきた。
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重代の職人技が、現代にも受け継がれていることを知って感動した。
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