心の傷
こころのきず
名詞
標準
emotional scars
文例 · 用例
それが血のように赤く鮮明に印象されることは、心の傷いた空虚の影に、悔恨の痛みを抱きながらも、悲壮な敗北の意気を感じさせずにいなかったろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
思い断ち得てしかして得るところは何ぞ、われにも君にも永くいやし難き心の傷なるべし。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
嘆きや悲しみさえも小唄にして、心の傷口を洗って呉れる。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
」 氏の声はまた何という心の傷手から滲み出した切実な声になったことだろう。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
敵愾心は自尊心の傷から膿んだ。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
そうして、心の傷だけならば時とともに癒えることもあろうが、己が身体のこの醜悪な現実は死に至るまでつづくのだ。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
後で、前川氏に、手紙で(「酒場」を、させて頂くことに決めました)と、書いてやろうと、咄嗟に思案しながら、自分の心の傷口をいたわった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
そして、その心の傷を癒すためには、前川氏の好意に甘えて、風変りの新生活に、飛び込んでみよう。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
作例 · 標準
子供の頃に受けた虐待による心の傷は、大人になっても完全に癒えることはない。
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彼女の明るい笑顔の裏に、深い心の傷が隠されていることに誰も気づかなかった。
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震災で家を失った人々の心の傷を長期的にケアするためのプロジェクトが立ち上がった。
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