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鼻緒

はなお
名詞
1
標準
sandal strap
文例 · 用例
竹村君は外套の襟の中で首をすくめて、手持無沙汰な顔をして娘の脱ぎ捨てた下駄の派手な鼻緒を見つめていたが、店の時計が鳴り出すと急に店を出た。
寺田寅彦 まじょりか皿 青空文庫
お齒ぐろ溝の角より曲りて、いつも行くなる細道をたどれば、運わるう大黒やの前まで來し時、さつと吹く風大黒傘の上を抓みて、宙へ引あげるかと疑ふばかり烈しく吹けば、これは成らぬと力足を踏こたゆる途端、さのみに思はざりし前鼻緒のずる/\と※けて、傘よりもこれこそ一の大事に成りぬ。
樋口一葉 たけくらべ 青空文庫
僕は鼻緒を切つて仕舞つて何う爲ようかと思つて居る、本當に弱つて居るのだ、と信如の意久地なき事を言へば、左樣だらうお前に鼻緒の立ッこは無い、好いや己れの下駄を履て行ねへ、此鼻緒は大丈夫だよといふに、夫れでもお前が困るだらう。
樋口一葉 たけくらべ 青空文庫
お歯ぐろ溝の角より曲りて、いつも行くなる細道をたどれば、運わるう大黒やの前まで来し時、さつと吹く風大黒傘の上を抓みて、宙へ引あげるかと疑ふばかり烈しく吹けば、これは成らぬと力足を踏こたゆる途端、さのみに思はざりし前鼻緒のずるずると抜けて、傘よりもこれこそ一の大事に成りぬ。
樋口一葉 たけくらべ 青空文庫
僕は鼻緒を切つてしまつてどう為ようかと思つてゐる、本当に弱つてゐるのだ、と信如の意久地なき事を言へば、そうだらうお前に鼻緒の立ッこは無い、好いや己れの下駄を履て行ねへ、この鼻緒は大丈夫だよといふに、それでもお前が困るだらう。
樋口一葉 たけくらべ 青空文庫
お齒ぐろ溝の角より曲りて、いつも行くなる細道をたどれば、運わるう大黒やの前まで來し時、さつと吹く風大黒傘の上を抓みて、宙へ引あげるかと疑ふばかり烈しく吹けば、これは成らぬと力足を踏こたゆる途端、さのみに思はざりし前鼻緒のずる/\と拔けて、傘よりもこれこそ一の大事に成りぬ。
樋口一葉 たけくらべ 青空文庫
僕は鼻緒を切つて仕舞つて何う爲ようかと思つて居る、本當に弱つて居るのだ、と信如の意久地なき事を言へば、左樣だらうお前に鼻緒の立ッこは無い、好いや己れの下駄を履いて行きねへ、此鼻緒は大丈夫だよといふに、夫れでもお前が困るだらう。
樋口一葉 たけくらべ 青空文庫
また「みち代は土間の中で、亂雜に脱いである泥つぽい男ものの履物の中に、赤い鼻緒の友達の下駄を見つけると、自分のをそれに竝べて脱いだ。
------------------------------------------------------- 『戰旗』『文藝戰線』七月號創作評 青空文庫
作例 · 標準
買ったばかりの草履の鼻緒が足に食い込んで痛かった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
浴衣に似合うように、彼は赤色の鼻緒の下駄を選んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
鼻緒が切れてしまったので、新しい草履を買わなければならない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア

鼻緒(はなお)は、下駄や草履などの履物を足に固定する仕組みで、狭義では前緒、すなわち履物の爪先側に穿たれた前壺にすげて、履物の両側に渡された横緒を固定する紐状ないし帯状の緒を指す。転じて、より広い意味では横緒も含めた緒全体を指すようになり、さらに西洋起源の履物としてのトングサンダルなどの同様の仕組みについても鼻緒という言い方が用いられる。

出典: 鼻緒 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0