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従兄

じゅうけい異読 いとこ
名詞頻度ランク #40531 · 青空 545
1
標準
cousin (older male)
文例 · 用例
そして父の従兄から出る僅かの金で父はかつがつ軍医学校まで卒へた。
中原中也 その頃の生活 青空文庫
僕は今擲ぐらうか今擲ぐらうかと思つて拳固まで固めてゐたんだけれど、罰するのは神様の務めで人間のすることぢやないと思つたからギユーギユーいつて我慢したんだつたが……」 停留場に来るまでにS子の従兄に当る男が彼にこんなことを言つた。
中原中也 分らないもの 青空文庫
「第一君の人格が……それが分らない程君も馬鹿ぢやあるまい……」 S子の従兄は可なり昂奮してるらしかつた。
中原中也 分らないもの 青空文庫
「だつて此の人は行き方がちがふんぢやないの」 S子が従兄に言つた。
中原中也 分らないもの 青空文庫
「何だと、……S子今何か言つたな……おまへは此の男に、妙な所で肩を持つ……」「そんなに怒らせるやうなことを言やあしないわ……」「ふん、よし……そんなら好いがな……」 従兄はS子の方に不満を向けた。
中原中也 分らないもの 青空文庫
一本気な従兄の怒りを恐れる気持をゴマカすやうに、S子は雪駄の音をペツタペツタさせて、オドケてみた。
中原中也 分らないもの 青空文庫
「その時に従兄はS子に何か言つたな……俺に関連させて……」 彼は電車にゆられながらさうも思つたが、決してそれは信じられなかつた、さうらしいといふことは全く不明だといふよりも不安なことであつた、のである。
中原中也 分らないもの 青空文庫
電車を降りて、別れる時に、「恋なら恋のやうに神剣にな、君はダラダラしてゐる……」 従兄が彼の肩に両手をかけて人道主義者のそのワザとらしい親切さで言つた。
中原中也 分らないもの 青空文庫