俗務
ぞくむ
名詞
標準
secular affairs
文例 · 用例
だが彼等の悲しみは、現實世界の俗務の中に、興味の對象を見出すことが出來ないのである。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
俗務をおッつくねて、課長の顔色を承けて、強て笑ッたり諛言を呈したり、四ン這に這廻わッたり、乞食にも劣る真似をして漸くの事で三十五円の慈恵金に有附いた……それが何処が栄誉になる。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
たゞ探求的、暗示的精神の非常に活動して居るところは、普通の詩人や俗務家の熱心どころではない。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
と云ふのは、私はすでにその前年の一月に個人雑誌『社会問題研究』を創刊し、大概毎月一冊づつ之を刊行して居たから、いつも講義の準備に追はれてゐる私は、殆ど手一杯の仕事をして居るので、この上学校行政の俗務に携はりたくはなかつた。
— 河上肇 『随筆「断片」』 青空文庫
かかる人物を政府の区域中に入れて、その不慣なる衣冠をもって束縛するよりも、等しく銭をあたうるならば、これを俗務外に安置して、その生計を豊にし、その精神を安からしむるに若かず。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫
官員にて中小学校にかかわる者は、俗務の傍に、あるいは自己の志をもって教授を兼ぬる者多し。
— 福沢諭吉 『京都学校の記』 青空文庫
この事は茶山翁も「初千祺為吏以為吟哦廃務既聞其事漸理以為雅事必堕而其詩如斯千祺洵不可測矣」と心配もしたが、しかし先生の俗務の鞅掌は決してその詩に禍をしなかつたのみならず却つてそれが先生の詩を内容的に深めてゐる。
— 中村憲吉 『頼杏坪先生』 青空文庫
何しろ十年以上も俗務に没頭しているんですからね」 と私も学生時代に戻ったような心持がした。
— 佐々木邦 『朝起の人達』 青空文庫
作例 · 標準
彼は寺の重要な法務だけでなく、日々の俗務もこなしている。
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住職は、朝早くから夜遅くまで俗務に追われている。
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俗務に忙殺され、なかなか自分の時間を持てない。
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