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老父

ろうふ
名詞
1
標準
old father
文例 · 用例
今修学の望が絶えて帰国したとすればこれから手許に居れという老父母の希望に寸毫の無理はないのだ。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
勿論老父母の得心でない、暫く父母に背くの余儀なきを信じて出走したのである。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
」 清三は老父の心持を察して何か気の毒になったらしく、止めさせるような言葉を挟み挟み、浅草へ行く道順を話をし、停留場まで一緒に行って電車にのせてやった。
黒島傳治 老夫婦 青空文庫
すると軌道に沿ふて三|人、田舍者が小田原の城下へ出るといふ旅裝、赤く見えるのは娘の、白く見えるのは老母の、からげた腰も頑丈らしいのは老父さんで、人車の過ぎゆくのを避ける積りで立つて此方を向いて居る。
国木田独歩 湯ヶ原より 青空文庫
田畑ある島と知れけりあげ雲雀、これは僕の老父の句であるが、山のむこうには人家があるに相違ないと僕は思うた。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
お父さまには破門になってるし、私は家を取締っているし、あんたよりほかだめだと思ってだわ」 事実、千歳の家では老父と姉妹の三人のほか家族として誰もいなかった。
岡本かの子 呼ばれし乙女 青空文庫
ところが、母様と私とのほか知らないことを、モ一人|他に知ってるものがあるそうで、始終母様がいってお聞かせの、それはあすこに置物のように畏っている、あの猿――あの猿の旧の飼主であった――老父さんの猿廻だといいます。
泉鏡花 化鳥 青空文庫
汚い露路の奥の、二階家で、堀木は二階のたった一部屋の六畳を使い、下では、堀木の老父母と、それから若い職人と三人、下駄の鼻緒を縫ったり叩いたりして製造しているのでした。
太宰治 人間失格 青空文庫
作例 · 標準
久しぶりに実家に帰ると、老父の背中が以前よりも小さくなったように感じた。
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頑固一徹だった老父が、病をきっかけに少しだけ穏やかになった。
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彼は遠く離れて暮らす老父の身を案じ、毎週末に電話をかけている。
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