孔雀石
くじゃくせき
名詞
標準
malachite
文例 · 用例
その手前はうららかな孔雀石の馬蹄形の淵になってゐた。
— 宮沢賢治 『あけがた』 青空文庫
それから銅を灼くときは孔雀石のような明るい青い火をつくる。
— 宮沢賢治 『学者アラムハラドの見た着物』 青空文庫
向うの海が孔雀石いろと暗い藍いろと縞になっているその堺のあたりでどうもすきとおった風どもが波のために少しゆれながらぐるっと集って私からとって行ったきれぎれの語を丁度ぼろぼろになった地図を組み合せる時のように息をこらしてじっと見つめながらいろいろにはぎ合せているのをちらっと私は見ました。
— 宮沢賢治 『サガレンと八月』 青空文庫
今までの赤い瑪瑙の棘ででき暗い火の舌を吐いてゐたかなしい地面が今は平らな平らな波一つ立たないまっ青な湖水の面に変りその湖水はどこまでつづくのかはては孔雀石の色に何条もの美しい縞になり、その上には蜃気楼のやうにそしてもっとはっきりと沢山の立派な木や建物がじっと浮んでゐたのです。
— 宮沢賢治 『ひかりの素足』 青空文庫
りんどうの花は刻まれた天河石と、打ち劈かれた天河石で組み上がり、その葉はなめらかな硅孔雀石でできていました。
— 宮沢賢治 『虹の絵具皿』 青空文庫
まるでいい孔雀石のようです。
— 宮沢賢治 『めくらぶどうと虹』 青空文庫
たちまち、一人の女の眼が、孔雀石の粉を薄くつけた顔が、ほっそりした身体つきが、彼に馴染のしぐさと共に懐かしい体臭まで伴って眼前に現れて来た。
— 中島敦 『木乃伊』 青空文庫
」 その間も、師の蒲衣子は一言も口をきかず、鮮緑の孔雀石を一つ掌にのせて、深い歓びを湛えた穏やかな眼差で、じっとそれを見つめていた。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
作例 · 標準
孔雀石の深い緑色と複雑な縞模様は、まるで職人が描いた芸術品のようだ。
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古代エジプトでは、孔雀石を粉末にしてアイシャドーの顔料として使っていた。
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「これはいい原石だ」鉱物展で、巨大な塊のままの孔雀石を熱心に眺めた。
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ウィキペディア
孔雀石 は、緑色の単斜晶系の鉱物で、もっとも一般的な銅の二次鉱物である。
出典: 孔雀石 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0