寓居
ぐうきょ
名詞動詞-サ変
標準
temporary abode
文例 · 用例
」と山田君は久しぶりに私の寓居を訪れて、頗る緊張しておっしゃるのである。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
これは、夏目先生が英国へ留学を命ぜられたために熊本を引上げて上京し、奥さんのおさとの中根氏の寓居にひと先ず落着かれたときのことであるらしい。
— 寺田寅彦 『子規自筆の根岸地図』 青空文庫
殊にも藤野嚴九郎教授の海よりも深い恩愛に就いては、彼は後年、「藤野先生」といふ謝恩の念に滿ちあふれた名文を草してゐるほどで、「ただ先生の寫眞のみは今なほ僕の北京の寓居の東側の壁に、書卓に向つて掛けてある。
— 太宰治 『「惜別」の意圖』 青空文庫
北原氏が靜岡に遊び、氏の寓居を訪はうとした時、町の何人も蒲原氏の名を知らず、この知名な大詩人の寓居について、一もアドレスを知ることができなかつたさうである。
— 萩原朔太郎 『蒲原有明氏の近況を聞いて』 青空文庫
後出の妻クララ及びロダンに宛てられた二つの手紙は、前述のトゥリエ街の寓居で書かれたものだが、最初のルウ・アンドレアス・サロメに宛てて書かれた手紙は、その翌年羅馬から獨逸のヴォルプスヴェデに歸つてから當時を追想して書かれたものである。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『巴里の手紙』 青空文庫
自分はある友と市中の寓居を出でて三崎町の停車場から境まで乗り、そこで下りて北へ真直に四五丁ゆくと桜橋という小さな橋がある、それを渡ると一軒の掛茶屋がある、この茶屋の婆さんが自分に向かって、「今時分、何にしに来ただア」と問うたことがあった。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
一生他人たるまじと契りたる村越欣弥は、ついに幽明を隔てて、永く恩人と相見るべからざるを憂いて、宣告の夕べ寓居の二階に自殺してけり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
ただ、先生のお写真のみは今なお僕の北京の寓居の東側の壁に、書卓のほうに向けて掛けてある。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
作例 · 標準
「彼は、長期出張のため、都内に一時的な寓居を借りた。」
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「この洒落たアパートは、短期滞在者のための快適な寓居となるだろう。」
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「都会の喧騒を離れ、静かな田舎に寓居を構えるのが夢だ。」
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