雪堤
せってい
名詞
標準
snow mound
文例 · 用例
しかしその岸側でなく、平坦地にあるものは、浸蝕力を逞しゅうすることが出来ないで、雪堤となって、一定の高さに達すると風に吹き落されてしまうのである。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
下から仰ぎ視て、黒い岩石の山稜に、白胡麻でも蒔いたように、細い雪が入っていると思われるのは、傍へ行くと、十町も二十町もある雪田であり、または山稜の窪みに喰い入った雪堤である。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
漸く雪堤の縁に辿り着いて前面を見渡すと、如何だろう、急直なること更に甚しい雪の洪濤が襲いかかるようにそそり立っている、先へ登って早くも波頭に足を蹈み掛けた長次郎と源次郎の体が今にも仰向けに倒れるかと想われた。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
南を取り巻く雪堤の如き隆起は、剣ヶ峰から牙山に連なる外壁の山々である。
— 木暮理太郎 『望岳都東京』 青空文庫
何処の深山から出て何処の幽谷に消え去るとも知れぬこの破壊の神は、あたかもその主宰者たる「時」の仕事をもどかしがっているかのように、あらゆるものを乾枯させ粉砕せんとあせっている。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
そうして生きながら焼かれる人々の叫喚の声が念仏や題目の声に和してこの世の地獄を現わしつつある間に、山の手では烏瓜の花が薄暮の垣根に咲き揃っていつもの蛾の群はいつものように忙わしく蜜をせせっているのであった。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
――聯さんが抜けがけの功名をあげるとてあせっているからだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
嫂はのどもとへ突き上げて来るものを吐き出してしまおうと、しきりにあせっていた。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
作例 · 標準
朝、窓の外を見たら、庭にきれいな雪堤ができていた。
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雪深い地方では、道路脇に高い雪堤が築かれることが多い。
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子供たちは雪堤を滑り台代わりにして、楽しそうに遊んでいた。
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