死力
しりょく
名詞
標準
all one's strength
文例 · 用例
意気地なく泣きながらも死力を出して、何処でも手当り次第に引っかき噛みつくのであった。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
死力を出しても足が動かないので、息もへとへとになつて居る。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
それを眼の前に見ながら昂作は、なおも新しい血を吐くべく、死力を竭して胸を押し曲げた。
— 夢野久作 『童貞』 青空文庫
双方死力を出して争った末、とうとう左馬允は氏郷を遣付けた。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
頼朝の家の爲に死力を出す人は少く、平家に忠臣の多かつたのも、偶然では無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
死力を籠めて、起上らうとすると、其の渦が、風で、ぐわうと卷いて、捲きながら亂るゝと見れば、計知られぬ高さから颯と大瀧を搖落すやうに、泡沫とも、しぶきとも、粉とも、灰とも、針とも分かず、降埋める。
— 泉鏡花 『雪靈續記』 青空文庫
熊本君は、ちゃんと私たちと向い合って坐っていて、いましがた死力を尽して奪い返したデリケエトのナイフが、損傷していないかどうか、たんねんに調べ、無事である事を見とどけてから、ハンケチに包んで右の袂の中にしまい込み、やっと、ほっとしたような顔になり、私たち二人を改めてきょろきょろ見比べ、「なんですか?
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
お通は止むなく死力を出して、瞬時伝内とすまいしが、風にも堪えざるかよわき婦人の、憂にやせたる身をもって、いかで健腕に敵し得べき。
— 泉鏡花 『琵琶伝』 青空文庫
作例 · 標準
絶体絶命のピンチに、彼は死力を尽くして戦った。
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最後の力を振り絞り、死力をかけてゴールテープを切った。
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「ここまで来たら、死力を尽くすのみだ!」と選手たちは誓った。
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