オーバーコート
オーバーコート異読 オーバコート
名詞
標準
overcoat
文例 · 用例
奥に来ているのは」 二人は帽子とオーバーコートを釘にかけ、靴をぬいでぺたぺたあるいて扉の中にはいりました。
— 宮沢賢治 『注文の多い料理店』 青空文庫
)帽子を目深に、オーバーコートの鼠色なるを被、太き洋杖を持てる老紳士、憂鬱なる重き態度にて登場。
— 泉鏡花 『紅玉』 青空文庫
大急ぎでオーバーコートを着、帽子とステッキとを掴むと、私は街路へ跳び出して、その男の行くのを見た方向へと群集を押しわけた。
— THE MAN OF THE CROWD 『群集の人』 青空文庫
私は、花屋の主人を使ひに頼んで、うちから冬のオーバーコートを持ち出して、質屋へ走つて貰つた。
— 牧野信一 『泉岳寺附近』 青空文庫
両肩は隆々とし、贅沢なシルクハットを被り、カラーの周りにぴったりオーバーコートを纏っていた。
— A. ブラックウッド A. Blackwood 『盗聴者』 青空文庫
」 チャプターは震えると首のところまでオーバーコートのボタンをかけた。
— A. ブラックウッド A. Blackwood 『盗聴者』 青空文庫
似ている様にも思うけれど、オーバーコートの色合なんて、同じのがいくらだってあるからね」 二人は男に別れて、そんなことを話しながら、元の電車道の方へ歩いた。
— 江戸川乱歩 『猟奇の果』 青空文庫
のみならず、百貨店、化粧品店、洋品店等の書付を見ると、妙子の買い物が大部分を占めているのであったが、お春は図らずも、去年の十二月に妙子が神戸のトーアロードのロン・シン婦人洋服店で拵えた駱駝のオーバーコートと、今年の三月頃に同じ店で拵えたヴィエラのアフタヌンドレスの勘定書があるのを見付けた。
— 下巻 『細雪』 青空文庫