冷寒
れいかん
形容動詞名詞-の形容詞名詞
標準
cold
文例 · 用例
この山の祖神の福慈の神に対する呪詛の言葉を常陸風土記では、 汝所居山、生涯之極、冬夏雪霜、冷寒重襲、人民不登、飲食勿奠者 という文字で叙している。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
深く掘られた井戸底の冷寒がそのやうな激しさだといふこと、そのために長くは居れず、一時間交替にしなければならぬといふことは、駿介には聞いて見てはじめて成程と頷かれるやうなことである。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
「なにしろこの液体空気は氷点下百九十度という冷寒なものですから、これに漬けたものは何でも冷え切って、非常に硬く、そして脆くなります。
— 海野十三 『人間灰』 青空文庫
沈黙を氷とすれば我があるは今いと寒き高嶺ならまし 無言で居る境地を氷に譬へるならば、今自分が居る所は氷雪に満ちた寒い高山の絶頂と云ふべきであると云つて、暗に認識不足な世間に対して、云ふべきを云はず黙して立つ者は、骨も削づられるばかりの冷寒の苦を味はつて居るのを云つて居るのであらう。
— 與謝野晶子 『註釈與謝野寛全集』 青空文庫
大退して冷寒枯藏の氣行あり。
— 狩野亨吉 『安藤昌益』 青空文庫
そして、鷲が雲より低くいくときは、滝のごとき雨が竹童の頭からザッザとあたり、上層の雲にはいるときは白濛々の夢幻界にまよい、髪の毛も爪の先も、氷となって折れるような冷寒をかんじる。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
そのいはれいかんとならば、信心の行者には天神地祇も敬伏し、魔界外道も障礙することなし。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
」「れいかんツて――?
— 毒藥を飮む女 『泡鳴五部作』 青空文庫
作例 · 標準
この地域の冬は非常に冷寒で、外出するのにも厚手のコートが欠かせない。
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冷寒な気候に耐えられるように、この家は断熱材を分厚くして建てられている。
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冷寒の地へ赴任することになり、まずは防寒具を一式買い揃えるところから始めた。
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