劣等感
れっとうかん
名詞
標準
inferiority complex
文例 · 用例
ただ、高志のいいかたが、慶一の劣等感を刺激しただけのことだった。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫
オセロの敏感な自尊心――黒人の劣等感のうらがえされたもの――そのものと、イヤゴーのユダ的性格そのものが、性格と性格の格闘として悲劇を形成している。
— 宮本百合子 『心に疼く欲求がある』 青空文庫
一つの民族の社会と文学の健全にとっては、少数の西欧文学精神のうけつぎてが、自国の文学について劣等感に支配されつつ、翻訳文学であるならば、つとめてその優性をひき出すとしても、多くプラスするところはない。
— 宮本百合子 『心に疼く欲求がある』 青空文庫
いけない、いけない、これはまるでヒステリーの劣等感だ、と僕は自分にむかつて叫ぶ。
— 原民喜 『飢ゑ』 青空文庫
現在、第三次大戦の幻影に脅やかされ、敗戦国との劣等感からヤケ糞になっているとしても、未だに自分たちを信頼してくれる同胞の女子供の無垢な笑顔をみるがいい。
— 田中英光 『さようなら』 青空文庫
一本の剣で数十人のライバルを倒す為、一生、惨憺たる修行をした宮本武蔵という前近代人が、原子力時代といわれる今日でもなお、ぼくたち同胞の英雄として読まれ慕われているという事実は、日本人の近代文明に対する劣等感、嫉妬、軽蔑、敵愾心等々から生れた遣切れぬ奇蹟であろうか。
— 田中英光 『さようなら』 青空文庫
焦りと劣等感と甘えの中で、僕は突破口を開いた親しい仲間をめめしい手口で傷つけた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
そのさびしい気持は、やがて一種の劣等感と変った。
— 海野十三 『什器破壊業事件』 青空文庫
作例 · 標準
彼は常に周囲の優秀な同僚と自分を比較してしまい、深刻な劣等感に苛まれている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
幼い頃にかけられた心ない言葉が、彼女の劣等感の根源となっているのかもしれない。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
一見すると自信家に見える彼だが、実はその態度の裏に強い劣等感を隠している。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
ウィキペディア
劣等感 は、自分が他人に劣っていると感じること。劣後感(れつごかん)ともいう。強烈な不平等感を持つ人々を記述するために使用される心理学用語であり、それによって多くの場合、極端な内気、自己隔離、社会的従順などが発生する。劣等感はしばしば、ある人がすべての他人よりも何らかの形で不足している、または劣っているという信念から生じる。
出典: 劣等感 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0