野蒜
のびる異読 ノビル
名詞頻度ランク #37154 · 青空 25 例
標準
wild rocambole (Allium grayi)
文例 · 用例
砂濱の盡きる所が松林で、松林を出ると野蒜である。
— 長塚節 『鉛筆日抄』 青空文庫
野蒜から石の卷街道へ出る積で或小村へ來ると今の東海美人は毒だといはれたので惜しかつたが棄てゝしまつた。
— 長塚節 『鉛筆日抄』 青空文庫
それより運河に添うて野蒜に向いぬ。
— 幸田露伴 『突貫紀行』 青空文庫
ようやくある家にて草鞋を買いえて勇を奮い、八時半頃|野蒜につきぬ。
— 幸田露伴 『突貫紀行』 青空文庫
野には春を知らせた静けさが漲りわたつて、野蒜、なづ菜、芹などが、榛の林の縁を縫ふやうに添つて流れてゐる小川の岸を青く彩つた。
— 田山録弥 『百合子』 青空文庫
------------------------------------------------------- 先づ野蒜を取つてたべた。
— 若山牧水 『家のめぐり』 青空文庫
百姓たちが桃畑の草をとつて畑つゞきの松林の蔭に捨て、毎年捨てられた草が腐つて所謂腐草土となり、その腐草土の下にこの野蒜は生えてゐたのである。
— 若山牧水 『家のめぐり』 青空文庫
神武天皇だかの御歌の中に『野蒜つみに芹つみに……』といふ句のあるのがあるが、わたしは郷里で幼い時よくこの野蒜つみ芹つみをやつた。
— 若山牧水 『家のめぐり』 青空文庫
作例 · 標準
野火の季節になると、消防署は警戒を強める。
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