不従順
ふじゅうじゅん
名詞
標準
disobedience
文例 · 用例
しかし子供の不従順に対しては厳格であった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
虚栄の念また盛んで馬具で美麗を誇る、故にスペインで不従順な馬を懲らすに荘厳なる頭飾と鈴を取り上げ他の馬に徙し付けると。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
のみならず言葉は不従順な僕である。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
というのは、党員自身は、他の党員のことも、党の本部がどこにあるかということすらもぜんぜん知らなかったのであるが、党の中央委員には全国の党員の一挙手一投足が、手にとるようにわかっていて中央委員の命令に対する違反、不従順は即座の死をもって罰せられることになっていたからだ。
— 平林初之輔 『鉄の規律』 青空文庫
成程小野は頑固な人に違いない、けれども私の不従順と云うことも十分であるから、始終嫌われたのは尤も至極、少しも怨む所はない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
松島屋と言ふ役者のやり方は、博士の与へられた以外に、不従順な解釈も交へて居るのではないか、と言ふ気もしましたが、さう言ふ風に感ぜられる点は、却て、私の同感を牽きました。
— 折口信夫 『芝居に出た名残星月夜』 青空文庫
肺病は、不従順が原因で、なんでも「ハイ」と言はぬからだ、と称するが如きである。
— 岸田國士 『老病について』 青空文庫
私は自分の不従順なこそこそした行為を思い出してどぎまぎした。
— 宝島 『宝島』 青空文庫