征途
せいと
名詞
標準
(military or pleasure) expedition
文例 · 用例
またこの町内のある地主の子息は、工科出の地質学者であったが、召集されるとすぐ、深くも思い決した体で、心を後に残さないように、日頃愛用していたライカアやレコオドを残らず叩き壊し、潔く征途に上ったものだったが、一ト月の後にはノモンハンで挺身奮闘して斃れてしまった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
これから予も軽燕と共に、そろそろ征途へ上ろうと思っている。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
わたくしは従征途上に暫く広島に駐まつたことがある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
これから予も軽燕と共に、そろそろ征途へ上らうと思つてゐる。
— 芥川龍之介 『入社の辞』 青空文庫
それから、合宿で、恒例のテキにカツを食い、一杯の冷酒に征途をことほいだ後、晴れのブレザァコオトも嬉しく、ほてるような気持で、旅立ったのです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
雲脚の変幻極まりない時代の姿を、曙覧他界した慶応四年八月前後の北陸辺に関して抽出してみると、同月会津征討越後口総督府参謀西園寺公望が村松に入り、その翌日長岡藩の反将河井継之助が敗死、同年六月会津征討越後口総督嘉彰親王が征途につかれ、廿七日敦賀に御宿せられ、八月十二日には越後三条に進まれてゐる。
— 折口信夫 『橘曙覧』 青空文庫
この六月、軍務官知事として、会津征討越後口総督として征途に就かれ、廿七日には、敦賀に次られてゐる。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
第二編(反抗、広場の市)は、当時の社会的および芸術的虚偽にたいして征途にのぼった、卒直な一徹過激な青年クリストフの騎馬行を――騾馬屋や役人や風車にたいして、ドイツおよびフランスの広場の市にたいして、彼がドン・キホーテ式に鎗を振うことを、反抗という一事のうちに一括する。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は新たな目標を胸に、希望に満ちた征途についた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
登山家たちは、未踏の山頂を目指して厳しい征途を歩み始めた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
小説の主人公は、故郷を離れ、波乱の征途をたどる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア
『征途』(せいと)は、佐藤大輔によって書かれた架空戦記である。1993年から1994年にかけて、徳間書店(トクマノベルズ)から全3巻が刊行された。佐藤の出世作であり、佐藤の長編シリーズ作品中、唯一完結したシリーズでもある。
出典: 征途 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0