自己意識
じこいしき
名詞
標準
self-consciousness
文例 · 用例
たとえ苦痛と恐怖が、堪え難いものであるには違いないとしても、まだそれを感じるはっきりした自己意識の便るものがある。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
あの不自然な、必要以上の不安を暗示した音調の中に、犯人としての自己意識がニジミ出していたのが、無意識の中に頭にコビリついていたのであろう。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
そして遂には野宮の一瞥で全然自己意識を失つてしまふ位になつた。
— 村山槐多 『殺人行者』 青空文庫
僕は無自覚なりし以上五箇月の所業を自己意識を得て後悉く明かに回想し得るのである。
— 村山槐多 『殺人行者』 青空文庫
純文学家が「不安の文学」とともに問題としている文学における自我あるいは「自己意識」の確立の問題は、それが、マルクス主義に打ちあたってのちのブルジョア・インテリゲンチアの間に再起した個への還元の問題として、大きい社会的内容を私どもに印象づけるのである。
— 宮本百合子 『一九三四年度におけるブルジョア文学の動向』 青空文庫
自己意識のなかった原始の自由時代に、さらに十分なる自己意識を提げて帰ることを知らなかった。
— 大杉栄 『生の拡充』 青空文庫
私の過去と未来とが現在において結合し、作られたものから作るものへ、現在から現在へという矛盾的自己同一は、我々の自己意識によっても分るであろう。
— 西田幾多郎 『絶対矛盾的自己同一』 青空文庫
我々の自己意識は、過去と未来とが現在の意識の野において結合し、それが矛盾的自己同一として動き行く所にあるのである。
— 西田幾多郎 『絶対矛盾的自己同一』 青空文庫
作例 · 標準
思春期に入り、周囲の視線に対して過剰なほど自己意識が働くようになった。
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彼は自己意識が強いあまり、人前で話すときに必要以上に緊張してしまう。
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瞑想を通じて、内なる自己意識を静かに見つめ直す時間を持つ。
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