春景色
はるげしき
名詞
標準
spring landscape
文例 · 用例
姐さん株の福太郎と春次が長唄の地方でお酌が老松を踊ると、今度は小稲が同じ地方で清元の春景色を踊るのだったが、酒がまわり席のやや紊れた時分になって、自称女子大出の染福が、ヘベれけになって現われ、初めから計画的に酒を呷って来たものらしく、いきなり若林の傍に坐っている銀子の晴子に絡んで来るのだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
姐さん株の福太郎と春次が長唄の地方でお酌が老松を踊ると、今度は小稲が同じ地方で清元の春景色を踊るのだったが、酒がまわり席のやや紊れた時分になって、自称女子大出の染福が、へべれけになって現われ、初めから計画的に酒を呷って来たものらしく、いきなり若林の傍に坐っている銀子の晴子に絡んで来るのだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
」 年ごろの念願もかない、愉快な旅をつづけて来て、七兵衛はいかにものびやかな顔をして、温かい茶をのみながらあたりの春景色を眺めていると、さっきから婆さんと客の話の途切れるのを待っていたらしく、店さきの山桜の大樹のかげから、ひとりの男が姿をあらわした。
— 岡本綺堂 『鼠』 青空文庫
」……「春景色」(川端康成)「栗毛の馬の平原は狂人をのせてうねりながら、黒い地平線をつくって、潮のように没落へと溢れて行った。
— 中島敦 『鏡花氏の文章』 青空文庫
雲の棚曳き何となく日本の春景色だ。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
山口の句会へ行く、椹野川づたひに歩いて行つた、春景色、そして私は沈欝であつた、いつ訪ねても周二居はしづかであたゝかである、湯田温泉も私のかたくなにむすぼれた身心をほぐしてくれた、おいしい夕飯をいたゞいて、若い人々と話して、終列車で戻つた、まことによい一日一夜であつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
……午後は散歩する、うらゝかな春景色である、S君といふ人に逢つた、私は見忘れてゐたけれど、先方はよく覚えてゐて、気易に話しかける、それも春らしい一添景だつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
――朝は寒かつた、小雪でもちらつきさうだつたが、午後は晴れてあたゝかくなつた、本格的春景色だつた。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
作例 · 標準
窓から見える春景色は、毎日少しずつ変化している。
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旅行で訪れた村の春景色は、絵画のように美しかった。
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この公園は、四季折々の風景が楽しめるが、特に春景色が素晴らしい。
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ウィキペディア曖昧さ回避
春景色(はるげしき)は春に見られる風景で、通常は春の季節の特徴が表れたもの、日本を例にとれば、春に咲く花として桜や菜の花、年中行事としては卒業式・入学式・入社式などの光景・風景が該当し、多くは俳句の春の季語に取り入られている。 春景色は南野陽子の楽曲。 春景色はレミオロメンのアルバム『ether』に収録された楽曲。
出典: 春景色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0