宿業
しゅくごう
名詞
標準
karma (from one's previous life)
文例 · 用例
一生お金の苦勞からのがれられぬ宿業を負つて生れて來たのかも知れない。
— 太宰治 『金錢の話』 青空文庫
宿業の恐ろしさ、たゞたゞ呆るゝばかりなのぢゃ。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
宿業の恐ろしさ、ただただ呆るるばかりなのじゃ。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
作家としての、悪い宿業が、多少でも、美しいものを見せられた時、それをそのまま拱手観賞していることが出来ず、つい腕を伸ばして、べたべた野蛮の油手をしるしてしまうのである。
— 太宰治 『盲人独笑』 青空文庫
肉親を書いて、さうしてその原稿を売らなければ生きて行けないといふ悪い宿業を背負つてゐる男は、神様から、そのふるさとを取りあげられる。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
人は、もし、ほんとうに自身を虚しくして、近親の誰かつまらぬひとりでもよい、そこに暮しの上での責任を負わされ生きなければならぬ宿業に置かれて在るとしたならば、ひとは、みじんも余裕など持てる筈がないではないか。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
宿業に依って炎上し、神の意志に依って烏有に帰する。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
宿業という言葉は、どういう意味だか、よく知りませんけれど、でもそれに近いものを自身に感じています。
— ――ひそひそ聞える。なんだか聞える。 『鴎』 青空文庫
作例 · 標準
自分がこれほどまでに苦労するのは、前世の宿業によるものだと諦めている。
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抗いようのない運命に翻弄される主人公の姿に、逃れられぬ宿業の恐ろしさを感じた。
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一族が背負った宿業を自分の代で断ち切るため、彼は家を捨てる決意をした。
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