いろは歌
いろはうた
名詞
標準
iroha poem
文例 · 用例
ところが「いろは歌」に仮名が四十七あって、それが一々別の音であったということが判ったのですが、平安朝のかなり古い時に「いろは歌」が行われる前に「いろは」のように用いられておった詞があるのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
」 (昭和いろは歌留多。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
おまえ、このごろ、やっと世間の評判も、よくなって来たのに、また、こんなぐうたらな、いろは歌留多なんて、こまるじゃないか。
— 太宰治 『懶惰の歌留多』 青空文庫
大きな男が、ふんべつ顔して、いろは歌留多などを作っている図は、まるで弁慶が手まりついて遊んでいる図か、仁王様が千代紙折っている図か、モオゼがパチンコで雀をねらっている図ぐらいに、すこぶる珍なものに見えるだろうと、思う。
— 太宰治 『懶惰の歌留多』 青空文庫
いろは歌留多にも油斷大敵と教へてあるからな。
— 岡本綺堂 『正雪の二代目』 青空文庫
あの「いろは歌」でいえば、「うゐのおくやまけふ越えて」という句に当たるのです。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
無理がとおれば道理がひっこむ、といういろは歌留多の悲しい昔ながらの物わかりよさが、感傷をともなった受動性・屈伏性として、急進的な大衆の胸の底にも微妙な形に寄生している。
— 宮本百合子 『冬を越す蕾』 青空文庫
SAKURA 一七一二年に発行された、ABCのいろは歌留多みたいな“Trivia”のなかに、 A――小路はぶらぶら歩きに持ってこいだし、 B――本屋の主人は天気の予言が上手だし、 C――群集は馬車がくると左右にわかれ、 D――塵埃屋には閉口だ。
— 黄と白の群像 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
この言葉の定義は「iroha poem」である。
「iroha poem」という意味で使われることが多い。
iroha poem」という概念は重要だ。
その出来事は「iroha poem」の良い例だ。
ウィキペディア
いろは歌(いろはうた)とは、仮名文字を重複させず使って作られた47字の誦文。七五調の韻文で、作者は不明だが10世紀末から11世紀半ばの間に成立したとされる。古くは学僧の間で学問的用途に使われたが、のちに手習いの手本として民間に広く受容され、近代にいたるまで用いられた。転じて「いろは」という言葉はごく初歩に習得しておくべき事という意味も持つ。またその仮名の配列は字母表のいろは順として、中世から近世にかけての辞書類や番号付けなどに広く利用された。
出典: いろは歌 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0