薄物
うすもの異読 ら
名詞多音語頻度ランク #11439 · 青空 59 例
標準
lightweight fabric or clothing
文例 · 用例
更衣野路の人はつかに白し 春着を脱いで夏の薄物にかえる更衣の頃は、新緑初夏の候であって、ロマンチックな旅情をそそる季節である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
この時節にふさわしい淡紫の薄物の裳をきれいに結びつけた中将の腰つきが艶であった。
— 夕顔 『源氏物語』 青空文庫
それを見て僧都は聖徳太子が百済の国からお得になった金剛子の数珠に宝玉の飾りのついたのを、その当時のいかにも日本の物らしくない箱に入れたままで薄物の袋に包んだのを五葉の木の枝につけた物と、紺瑠璃などの宝石の壺へ薬を詰めた幾個かを藤や桜の枝につけた物と、山寺の僧都の贈り物らしい物を出した。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
着ている直衣も単衣も薄物であったから、きれいな肌の色が透いて見えた。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
大體唐以前は、一般の好尚は薄物、透き通るものを好む傾向がある。
— 内藤湖南 『染織に關する文獻の研究』 青空文庫
但僧侶の袈裟とかいふ樣な、古代の形式を保存すべき必要のあるものには、古い製品と同樣の薄物を使用したりして居る。
— 内藤湖南 『染織に關する文獻の研究』 青空文庫
薄物を透して二本の足が、かかとからスンナリと伸びている。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
その黒くうるんだ大きな瞳・鼻筋から両眉のあいだへ円く巻いて渡した銅の針金・房付帽・長袖下衣・薄物・布頭巾・冠物附外衣・頬を線状に焼いた装飾・二の腕の桃の刺青。
— 海のモザイク 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
例句