繁劇
はんげき
形容動詞名詞
標準
extreme busyness
文例 · 用例
六時をすぎて七時となれば、見わたす街は再び昼の熱閙と繁劇に復りて、軒をつらねたる商家の店は都て大道に向って開かれぬ。
— 岡本綺堂 『銀座の朝』 青空文庫
ふだんの繁劇な都会の濠川の人為的生活が、雪という天然の威力に押えつけられ、逼塞した隙間から、ふだんは聞取れない人間の哀切な囁きがかすかに漏れるのを感ずるからであった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
家々の燈が漸く明るくなつて、河沿ひの狹い漁夫町の街道は、それ相當の繁劇の状況を呈してゐる。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
しかし東京にいた時の私の生活はいかにも繁劇らしいので、接近しようとせずにいた。
— 森鴎外 『二人の友』 青空文庫
そのおびただしい疲労のなかにも、会社の仕事はますます繁劇を加えるばかりで、佐山君らはほとんど不眠不休というありさまで働かされた。
— 岡本綺堂 『火薬庫』 青空文庫
それと同時に、そうした繁劇な生活からやっと逃れることができて、暢気に図書館へでも来られるようになった現在の境遇を喜ばずにはおられなかった。
— 菊池寛 『出世』 青空文庫
父は普通の実業なるものゝ困難と危険と繁劇と、それ等から生ずる当事者の心の苦痛及び緊張の恐るべきを説いた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
平素繁劇の人は斯る場合で無ければ書物に親しむ機会が無い。
— 市島春城 『読書八境』 青空文庫
作例 · 標準
年末年始は、物流業界にとって繁劇を極める時期だ。
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彼女は繁劇な業務の中でも、常に笑顔を絶やさない。
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企画の締め切り前は、まさに繁劇な日々だった。
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