一合
いちごう
名詞
標準
one gō (approx. 180 ml)
文例 · 用例
一合から一合五|勺の休み茶屋、そこを出ると、雲の海は下になって、天子ヶ岳の一脈、その次に早川連巓の一線、最後に赤石山系の大屏風が、立て列なっている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
私が富士山の御殿場口と、須走口の間で見たのは、雪解の痕が砂を柔かく厚く盛り上げて、幾筋ともなく流れているのが、二合目または一合目辺で、力が尽きて停止したままの状態を示していた。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
朝の霧が、方々から烟のように這っているほど、快晴であるが、一合目辺をカッキリ境界線にして、頭上の富士山は、雲のためにまるで見えず、天上の空次第に低く垂れて、屋根の上を距ること僅に三尺。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
紅葉の秋木も、一合五勺位から皆無になったが、虎杖は二つ塚側火山の側面まで生えている、それも乱れ髪のように、蓬々としている。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
この間に快よく腹がすくので、晩酌の一合がすつかり利くといふわけである。
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
七 親父はその晩、一合の酒も飲まないで、燈火の赤黒い、火屋の亀裂に紙を貼った、笠の煤けた洋燈の下に、膳を引いた跡を、直ぐ長火鉢の向うの細工場に立ちもせず、袖に継のあたった、黒のごろの半襟の破れた、千草色の半纏の片手を懐に、膝を立てて、それへ頬杖ついて、面長な思案顔を重そうに支えて黙然。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
その後まもなく郷里の田舎へ移り住んでからも毎日一合の牛乳は欠かさず飲んでいたが、東京で味わったようなコーヒーの香味はもう味わわれなかったらしい。
— 寺田寅彦 『コーヒー哲学序説』 青空文庫
一合目の鳥居の近くに一等水準点がある。
— 寺田寅彦 『小浅間』 青空文庫
作例 · 標準
一人暮らしの夕食には、お米を一合炊けば十分な分量だ。
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「すみません、この純米酒を熱燗で一合いただけますか」
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炊飯器に付属している計量カップは、すりきり一杯でちょうど一合(約百八十ミリリットル)になる。
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健康を維持するためにも、日本酒を嗜むのは一日に一合程度にとどめておくのが望ましい。
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標準
one gō (approx. 0.33 square meters)
作例 · 標準
古来より、この集落では土地の最小単位を一合と呼び、約0.33平方メートルの広さで区切られていた。
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庭の片隅に、種から育てたハーブ用の小さな区画があり、その広さはちょうど一合ほどだった。
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「この狭い通路、本当に一合(約0.33平方メートル)くらいしかないわね。大人二人が並んで歩くのは無理だわ。」
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伝統工芸品に使われる特殊な紙は、一合(約0.33平方メートル)に裁断してから、さらに細かく加工される。
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標準
one-tenth of the distance from the base to the summit of a mountain
作例 · 標準
「ようやく一合目か。頂上まではあと九合もあると思うと気が遠くなるよ」
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富士山の吉田口登山道では、馬返しのあたりが一合目にあたる。
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この山道は一合から三合にかけてが最も傾斜が厳しく、登山者の体力を削る難所として知られる。
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麓の神社から一合までは杉の巨木が立ち並び、かつての修験道の面影を残す厳かな空気が漂っている。
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