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野兎

やと
名詞
1
標準
wild rabbit
文例 · 用例
御利益で、怪我もしないで御堂から裏の方へうか/\と※つて、象と野兎が歩行ツくら、と云ふ珍な形で行くと、忽ち灯のちらつく暗がりに、眞白な顏と、青い半襟が爾側から、「ちよいと、ちよいと、ちよいと。
泉鏡太郎 麻を刈る 青空文庫
山中に住む野兎ならば、あるいは猟夫の油断ならざる所以のものを知っていて、之を敬遠するのも亦当然と考えられるのであるが、まさか博士は、わざわざ山中深くわけいり、野生の兎を汗だくで捕獲し、以て実験に供したわけでは無いと思う。
太宰治 女人訓戒 青空文庫
おそらくは、彼女の家の近所に、たくみな猟夫が住んでいてその猟夫は殊にも野兎捕獲の名人で、きょうは十匹、きのうは十五匹、山からとって帰ったという話を、その猟夫自身からか或いは、その猟夫の細君からか聞いていたのでは無かろうかと思われる。
太宰治 女人訓戒 青空文庫
森の奥から火を消すばかり冷たい風で、大蛇がさっと追ったようで、遁げた私は、野兎の飛んで落ちるように見えたということでございまして。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
今の心境は、さながらうねる大蛇に迫られた哀れな野兎
THE FIVE ORANGE PIPS 橙の種五粒 青空文庫
すなわちここに兎と書くのは英語でヘヤー、独名ハーセ、ラテン名レプス、スペイン名リエプレ、仏名リエヴル等が出た、アラブ名アルネプ、トルコ名タウシャン、梵名|舎々迦、独人モレンドルフ説に北京辺で山兎、野兎また野猫児と呼ぶとあった。
兎に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
鶯は稀だが俺達のあしおとを聞いて、茱萸や連翹の木蔭から雉子や山鳥やかけすの類が頓狂な声を立てゝ飛び立つたり、間もなく蕨の芽が萌えようとしてゐる夢のやうに伸び渡つた草原を一散に駆けて行く野兎の姿が点となるまで見極められるなどといふことは、珍らしくない。
牧野信一 春の手紙 青空文庫
その豕の鼻よく利き、雉、熟兎等をよく見付けたが野兎には利かなんだと。
猪に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
作例 · 標準
野兎が草むらから飛び出し、あっという間に見えなくなった。
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冬の朝、雪の上に野兎の足跡が残されていた。
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畑の作物が野兎に食べられてしまう被害が出ている。
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