肝油
かんゆ
名詞
標準
fish-liver oil (cod, shark, etc.)
文例 · 用例
一九〇三年に「肝油事件」というのが起った。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
それは所長が知人から頼まれて肝油の分析をしてやった、その分析表が訴訟事件の証拠物件となり、分析業者や化学者の団体から抗議が出てだいぶ面倒な問題になったのである。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
肝油その他の臓器製薬の効能が医者によって認められるより何百年も前から日本人は鰹の肝を食い黒鯛の胆を飲んでいたのである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
いまでも、栄養不良の者は肝油たらいうてやっぱり油飲むやおまへんか。
— 織田作之助 『秋深き』 青空文庫
「まあ、肝油や思て飲みなはれ。
— 織田作之助 『秋深き』 青空文庫
それから、ふたりは口ばたに肝油をぬって、よくすべるようにしました。
— ――むかしばなしの再話―― 『のろまのハンス』 青空文庫
また、太陽燈浴室が現れるにつれて、児童の弁当の問題、学校で肝油配給をやり、また栄養給食について考慮している、そういう、現実的な部分が全くカメラからとりこぼされている。
— 宮本百合子 『映画の語る現実』 青空文庫
その彼へスープ一合、黄卵三個、肝油球。
— 梶井久 『臨終まで』 青空文庫
作例 · 標準
「見て、この黄色くてぷにぷにした粒。これが昔懐かしの肝油だよ」
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冬の寒い時期、ビタミン補給のために子供たちに肝油を与えるのが村の習慣だった。
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昔の肝油は独特の生臭さがあったが、今のドロップタイプはまるでお菓子のようだ。
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ウィキペディア
肝油(かんゆ)は、タラやサメ、エイの肝臓に含まれる液体、およびそれから抽出した脂肪分。サメやエイなどの軟骨魚類は浮き袋を持たないため、海水より比重の軽い油を肝臓に蓄え、浮力を得ている。また、無顎類の一種であるヤツメウナギ(カワヤツメ)からも肝油が抽出される。
出典: 肝油 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0