余すところなく
あますところなく
表現副詞
標準
fully
文例 · 用例
やがてその、熱いところを我慢して飲み、かねて習い覚えて置いた伝法の語彙を、廻らぬ舌に鞭打って余すところなく展開し、何を言っていやがるんでえ、と言い終った時に、おでんやの姉さんが明るい笑顔で、兄さん東北でしょう、と無心に言った。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
彼のその精力と頑強と覇気とを余すところなく発揮した。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
この世にかくも多くの怡しきことがあり、それをまた、かくも余すところなく味わっているやつがいようなどとは、考えもしなかったからである。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
ブラウン管の目に与える圧迫感が、ここでは余すところなくその効果を発揮してしまうのです。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
余すところなく学び取ろうとしている。
— 宮本百合子 『文壇はどうなる』 青空文庫
私も私で着物はもう余すところなくびっしょり濡れたうえに咽喉がからからになって来て、雨が吹きつけて来ると却って傘から顔を脱して雨に向って口を開けたり松葉を噛んだりし続けた。
— 横光利一 『時間』 青空文庫
ジェームズ夫人は、ある方向でこの物語の心理学的な可能性を余すところなく究めている。
— AT HAKATA 『博多にて』 青空文庫
余すところなく輝いている陽光を眺めながら、海辺の道を何キロも長いこと揺られながら進んでいった。
— THE DREAM OF A SUMMER DAY 『夏の日の夢』 青空文庫
作例 · 標準
余すところなくを使って文を作ってみた。
学生たちは余すところなくについて学習した。
余すところなくの使い方は難しい。
先生は余すところなくの定義を説明した。