雪解け
ゆきどけ
名詞頻度ランク #29568 · 青空 153 例
標準
thawing of snow
文例 · 用例
前面には阜のような山が二つ、小隆起をしている、赤沢岳頂上の三角点も、大空を指さしている、谷は次第に高くなる、高くなると共に蹙まって来て、雪の蜿ねり方も、波のように烈しいが、嘉門次の語るところに依ると、雪の下は大小の石塊ばかりで、雪解けがしたら、却って歩きづらくて堪まらないということだ。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
雪の降ったあとで郊外に住んでいる自分にはその雪解けが億劫なのであったが、金は待っていた金なので関わずに出かけることにした。
— 梶井基次郎 『泥濘』 青空文庫
雪解けの雫のおとが浪の響にまじつて聞えた。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
たとえば紡績機械の流動のリズムと、雪解けの渓流のそれと、またもう一つ綿羊の大群の同じ流れとの交互映出のごときも、いくらかそうである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
たとえば極貧を現わすために水道の止まった流しに猫の眠っている画面を出すとか、放免された囚人の歓喜を現わすのに春の雪解けの川面を出すとか、よしやそれほどの技巧は用いないまでも、とにかく文学的の言葉をいわゆるフォトジェニックなフィルミッシな表現に翻訳しなければならない。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
「思い切ったる死に狂い見よ」「青天に有明月の朝ぼらけ」と付けたモンタージュと、放免状を突きつけられた囚人の画像の次に「春の雪解け川」を出した付け合わせと、情は別でも、手法においてどれだけの差別があるか。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
才川町――十二月下旬――空に光つた山脈それに白く雪風このごろは道も惡く道も雪解けにぬかつてゐる。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
私の村には汽車がなかつたので、三里ほど離れた汽車のあるまちと往き來するのに、夏は馬車、冬は橇、春の雪解けの頃や秋のみぞれの頃は歩くより他なかつたのである。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
作例 · 標準
春の訪れとともに、山の雪解けが始まった。
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雪解け水が小川に流れ込んでいる。
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今年の雪解けは例年より遅そうだ。
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標準
thaw (in relations)
作例 · 標準
長年対立していた二国間に雪解けの兆しが見えた。
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彼の誠実な態度が、凍りついていた二人の関係に雪解けをもたらした。
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雪解けムードの中、和やかな会議が進んだ。
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