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敗北感

はいぼくかん
名詞
1
標準
sense of defeat
文例 · 用例
底知れぬほどの敗北感が、このようなほのかな愛のよろこびに於いてさえ、この男を悲惨な不能者にさせていた。
燭をともして昼を継がむ。 花燭 青空文庫
勿論戯曲を離れた劇と言ふやうな考へ方によつては、不思議なものが、現実には屡あつて、必しも歌舞妓芝居だけがその棘を背負はなければならぬ訣はないが、何でも弱点を代表してゐるやうな、不思議な敗北感を持つてゐる。
折口信夫 花の前花のあと 青空文庫
その秀吉への反逆は憎悪と軽蔑で表されてゐたが、内心は秀吉の大きな影に圧倒せられ、力量の完全なる敗北感と、そして偉大なる魂に甘へる心、秀吉の大きな慈愛の抱擁と認められ愛され賞讃されたい悲しい秘密でみたされてゐた。
坂口安吾 我鬼 青空文庫
相手が私と向いあっているような人だけに私は敗北感に似たものを感じ、嫉妬さえおこしました。
久坂葉子 落ちてゆく世界 青空文庫
彼は祖国の伝統からもまた自らの生活からもはぐれてしまつた孤独の思ひや敗北感と戦つて改めて起き直るためにあらゆる努力をしたやうです。
坂口安吾 女占師の前にて 青空文庫
知性の極北まで追ひつめられたものではない自殺、つまり漠然とした敗北感や失意、また失恋や貧乏も同断ですが、それらのものは単に偶然の仕業によつて死ぬものであります。
坂口安吾 女占師の前にて 青空文庫
然しながら芥川のやうに同じ失意や敗北感も知性の極点のものを駆り立てて追ひつめられてみると、これはどうにも死なずにはゐられません。
坂口安吾 女占師の前にて 青空文庫
牧野信一の自殺の原因としては、失意、女、敗北感、貧乏、病気等々あげられませう。
坂口安吾 女占師の前にて 青空文庫
作例 · 標準
全力を尽くした末の結果だったが、優勝を逃した彼の表情には深い敗北感が滲んでいた。
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同期が先に昇進していくのを見て、言葉にできないほどの敗北感に苛まれた。
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圧倒的な才能を前にして、自分が積み上げてきた努力が無意味に思える敗北感を味わった。
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