車体
しゃたい
名詞頻度ランク #12679 · 青空 313 例
標準
body (of car)
文例 · 用例
私は身体を車体に揺られながら自分のような平凡に過した半生の中にも二十年となれば何かその中に、大まかに脈をうつものが気付かれるような気のするのを感じていた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
熱海へ下る九十九折のピンヘッド曲路では車体の傾く度に乗合の村嬢の一団からけたたましい嬌声が爆発した。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
私は、酒盃を投げつけて茫然と立っているマリを街路に連れだして車にのせると車体は海岸線を疾風のように走りだした。
— 吉行エイスケ 『スポールティフな娼婦』 青空文庫
」 酒と歌と踊のなかからでてきた男女が熱い匂のする魅力にひかれて、洪水のようにながれる車体に拾われると、夥しい巡査がいま迄の蛮地のエロチシズムの掃除を始めて、街は伝統とカルチュアが支配する帝王色に塗りかえられた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
暗い幌のなかの乗客の眼がみな一様に前方を見詰めている事や、泥除け、それからステップの上へまで溢れた荷物を麻繩が車体へ縛りつけている恰好や――そんな一種の物ものしい特徴で、彼らが今から上り三里下り三里の峠を踰えて半島の南端の港へ十一里の道をゆく自動車であることが一目で知れるのであった。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
バスが発車してまもなく横合いからはげしく何物かが衝突したと思うと同時に車体が傾いて危うく倒れそうになって止まった。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
くろぐろと塗り磨かれた車体も、その両側に付いて居る長い銀の編針を束ねてひろげた様な二つの車輪も、すべてつやつやと掃除が行き届いて居て、さわやかな朝の明るさのなかに、何か尊いものの様に見えるのであった。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
かかるほどに車体は一上一下と動揺して、あるいは頓挫し、あるいは傾斜し、ただこれ風の落ち葉を捲き、早瀬の浮き木を弄ぶに異ならず。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
作例 · 標準
新しい車の車体は、軽量化と空力性能の向上が図られている。
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