茣蓙
ござ
名詞
標準
rush mat
文例 · 用例
母親は青葉の映りの濃く射す縁側へ新しい茣蓙を敷き、俎板だの庖丁だの水桶だの蠅帳だの持ち出した。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
路傍に茣蓙を敷いてブリキの独楽を売っている老人が、さすがに怒りを浮かべながら、その下駄を茣蓙の端のも一つの上へ重ねるところを彼は見たのである。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
子供の時の茣蓙遊びの記憶――ことにその触感が蘇えった。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
そんな上へ茣蓙を敷いた。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
「子供というものは確かにあの土地のでこぼこを冷たい茣蓙の下に感じる蹠の感覚の快さを知っているものだ。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
そして茣蓙を敷くやいなやすぐその上へ跳び込んで、着物ぐるみじかに地面の上へ転がれる自由を楽しんだりする」そんなことを思いながら彼はすぐにも頬ぺたを楓の肌につけて冷やしてみたいような衝動を感じた。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
(どッこいしょ、)と暢気なかけ声で、その流の石の上を飛々に伝って来たのは、茣蓙の尻当をした、何にもつけない天秤棒を片手で担いだ百姓じゃ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
すぐ、廻り縁の座敷に、畳屋の入つてゐたのも、何となく心ゆく都の時雨に似て、折から縁の端にトントンと敲いた茣蓙から、幽に立つた埃も青い。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
作例 · 標準
夏の暑い盛りには、フローリングの上に茣蓙を敷くだけで足元がさらっとして涼しい。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
お花見の場所取りのために、夜明け前から公園の芝生に大きな茣蓙を広げて待機した。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
祖母の家を訪ねると、い草の香りが漂う茣蓙の上でゴロゴロするのが子供の頃の楽しみだった。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview