熱病
ねつびょう
名詞名詞-の形容詞
標準
fever
文例 · 用例
加ふるに黄熱病が猖獗を極めてゐて、ルモオルは船から船に移されて漸くのことで例の親戚の手に渡されたのだが、その親戚は貧乏になりはてちまつてゐたといふわけだ。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
フォルムのない競技で以て、徒らに勝たうとばかりしてゐるやうなもので、仮令勝てたにしても、競技そのものを楽しむ気持はなく、勝つた時に熱病的に嬉しいだけで、十年の後に回想したらば、なんといふこともなかつたと、呆然としなければならない始末だらう。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
単なる意志だけで為されたことは、為されたその時だけホンの瞬間熱病的に嬉しいかも知れなくても、なんの意義あることでもないし、人を喜ばすことでもない。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
そんな熱病的なことがあんまり沢山だものだから、文学志望者をだけ読者に持つやうな、浅間しいことにもなるのだ。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
一時に氷が増してよく冷えると見えて、少し心が落付いたが、次第に昇る熱のために、纏まった意識の力は弱くなり、それにつれて恐ろしい熱病の幻像はもう眼の前に押寄せて来る。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
一八七二年正月ケント州の Bedgebury の親戚の宅で泊っているうちに劇烈な熱病(rheumatic fever)に罹り、一事は心許ない容態であった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
わたしは田舎をおそれる、田舎は熱病の青じろい夢である。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
就中、その性慾は、ああした病気に特有な一種の恐ろしい熱病的執拗をもつて、絶えず此の不幸な青年を苦しめたものである。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
作例 · 標準
彼は高熱と悪寒を伴う熱病にかかった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
子どもが熱病で寝込んでいる間、母親は献身的に看病した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
流行性の熱病が村中に広がり、多くの人々が苦しんだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash