波音
なみおと
名詞
標準
the sound of waves
文例 · 用例
ある夕、雨降り風|起ちて磯打つ波音もやや荒きに、独りを好みて言葉すくなき教師もさすがにもの淋しく、二階なる一室を下りて主人夫婦が足投げだして涼みいし縁先に来たりぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
幸助五六歳のころ妻の百合が里帰りして貰いきしその時|粘りつけしまま十年余の月日|経ち今は薄墨塗りしようなり、今宵は風なく波音聞こえず。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
此処に来た当座は耳に馴れぬ風の夜の波音に目が醒めて、遠く切れ/\に消え入る唄の声を侘しがったが馴れれば苦にもならぬ。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
波音は次第に近くなる。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
そして三円だけ渡して来る」 五月十一日 今日は朝から雨降り風起りて、湖水のような海もさすがに波音が高い。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
私語くごとき波音、入江の南の端より白き線立て、走りきたり、これに和したり。
— 国木田独歩 『たき火』 青空文庫
自分は持て来た小説を懐から出して心|長閑に読んで居ると、日は暖かに照り空は高く晴れ此処よりは海も見えず、人声も聞えず、汀に転がる波音の穏かに重々しく聞える外は四囲寂然として居るので、何時しか心を全然書籍に取られて了った。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
先年|小田原の浜べで大波の日にヘルムホルツの共鳴器を耳に当て波音の分析を試みたことがあったが、かなりピッチの高い共鳴器で聞くとチリチリチリといったように一秒間に十回二十回ぐらいの割合で断続する轢音が聞こえる、それがいくらかこの蝗群の羽音に似通っているのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
作例 · 標準
夜の浜辺で独り、遠くから聞こえてくる波音に耳を傾けていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「ねえ、この部屋、窓を開けると心地いい波音が聞こえるよ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
波音をBGMに読書をする時間は、私にとって最高の贅沢だ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview