絡まり
からまり
名詞
標準
entanglement
文例 · 用例
ただ、その一定の限界をもつた空間がいよいよ充實して來てをり、かつまた、いくらか躊躇しながら引き延ばされた各※の線が、互に相會して、挑みあひ、絡まりあつて、そこにいかにも詩人らしい運命のアラベスクを織り出しはじめてはゐる。
— 「そしてこの稀有で、偉大で、しかも果敢ないもの、一個の詩人」 『モオリス・ド・ゲラン』 青空文庫
浴衣は白地の中形で、模樣は、薄月の空を行交ふ、――又少し明るく成つたが――雲に紛るゝやうであつたが、つい傍の戸袋に風流に絡まり掛つた蔦かづらが其のまゝに染まつたらしい。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
この点では芝、白金の家の敷地の地味はもつともこの種の蔓の木によかつたらしく、柔かく肥つた若葉が無数に蔓で絡まり合ひ、一握りづつの房になつて長短を競はせて門扉にかゝつた。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫
女は彭に絡まりついて離れなかった。
— 田中貢太郎 『荷花公主』 青空文庫
」 確に此家の細君の顔ではない、あれでなし、それでもなし、目がぱっちりして、色が白く、前髪がふっくりと、鼻筋通り…… と胸の裡で繰返して、その目と、髪と、色艶と、一つ一つ絡まり掛けると……覚がある!
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
と言うのは、こんな場合いつでもする様に、杉本は機関車の下ッ腹へ水を引ッ掛けながら、さて何処やらに若い娘のキモノでも絡まり込んでいないかなと注意して見たんです。
— 大阪圭吉 『とむらい機関車』 青空文庫
道路に従って、冬枯の蔓のように絡まり合った鉄条網の針の中を、義勇隊の自動車が抜剣の花を咲かせて辷っていった。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
この現象と一方に囂々たる響を立てている文芸復興の声とは互に混りあい、絡まりあって、社会性を抹殺した文学熱、箇人化された才能の競争で一般的人間を描かんとする熱を高めたのであった。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
作例 · 標準
アンテナ線が鳥の巣と絡まり、電波が悪くなった。
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複雑な問題の絡まりを解きほぐすには、慎重な分析が必要だ。
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「この配線、ひどい絡まりようだ!どうにかしないと。」
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