印材
いんざい
名詞
標準
seal stock
文例 · 用例
鹽山の奧から掘り出して來るので、白水晶、黒水晶、むらさき水晶、草入り水晶などの置き物や印材がある。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
草入りのうちには、大抵、小さい薄の穗のやうなのが這入つてゐるのだが、「これ買うてお呉れ」と、お鳥が義雄に出した印材には何百年か以前の水が包まれてゐて、位置を換へる毎に、その水があツちへころりこツちへころり、動くのである。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
しかし、何としましても、私には惜しいものばかり、まして奥の机には、苦心に苦心を重ねて集めました参考品に写しましたもの、それに大事な絵巻物や印材など、私にとっては金に換えがたいものばかりを蔵っていたのでございましたわけで、それだけは、どうしてもなくしたくなかったのでした。
— 二千六百年を迎えて 『昔尊く』 青空文庫
うっかり店先に並べ立てた安物の印材でも覗いていると、忽ち誰かにぶつかってしまう。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
始めに持つて来たのは何でも印材で、十ばかり並べて置いて、みんなで三円なら安い物だ御買なさいと云ふ。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
始めに持って来たのは何でも印材で、十ばかり並べておいて、みんなで三円なら安い物だお買いなさいと云う。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
そうして瑪瑙で刻った透明な兎だの、紫水晶でできた角形の印材だの、翡翠の根懸だの孔雀石の緒締だのの、金の指輪やリンクスと共に、美くしく並んでいる宝石商の硝子窓を覗いた。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
蝋石の頭に獅子の鈕みを彫った印材のままのものがある。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
作例 · 標準
この印材は、柘植(つげ)という木から作られており、耐久性がある。
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実印を作るためには、法的に認められた印材を選ぶ必要がある。
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手彫りのはんこは、印材そのものの質も重要になってくる。
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